GPDユーザカンファレンス2018に参加してきました!GPD Pocket2最新情報をお届けします!!

新しい物事

2018年7月14日に開催されたGPD ユーザカンファレンス2018にGPD Pocketユーザーとして参加してきましたので、主にGPD Pocket2についてレポートします!

GPDユーザカンファレンス@TOKYO

GPDはGPD PocketやGPD Winといった超小型PCを専門に製造販売している中国のベンチャー企業で、総勢10名規模だそうです。

GPD ユーザカンファレンス2018は日本のユーザーとGPDの経営陣とが直接対面できる、GPD社にとって初めてのイベントでした。

クラウドファンディングによるGPD社への出資の半分くらいは日本からだそうで、日本市場をかなり重視しているようですね。

GPD製品をプロデュースされている方々

今回ユーザカンファレンスに来られたGPD社の経営陣は、社長のWadeさん(画面に映っている、マイクでしゃべっている方)と副社長のSkyさん(Wadeさんの隣に立っている男性)です。

 

ユーザカンファレンスを主催したのはGPD社の代理店のひとつ、株式会社天空の山田社長(下の写真の男性)です。GPD Winが最初に発売された当初からGPD社製品を扱ってきたそうです。

Wade社長・Sky副社長をはじめGPD社の方々や、山田社長をはじめ日本で販売されている方々のおかげで私たちはGPD Pocketを使えているわけですね。感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます!

GPDユーザカンファレンス2018レポート!

GPD Pocket2については下の記事で紹介していますが、この記事ではユーザカンファレンスで判明したことを中心にレポートします。

どこにでも気軽に持ち運べる高性能ウルトラモバイルPC、GPD Pocketに2018年最新版「GPD Pocket2」が登場!2018年7月に入ってGPD社による詳細仕様紹介ページが発表されたので、内容をチェックしてみました。これまで発表されていた内容と比べて私が気になっていた機能仕様が改善されていたので、これは「即買い」だと思いました!2018年6月までに判明していたGPD Pocket2の仕様以前から判明していた仕様については下記のリンク先にまとめています。まとめると、 マウスポインティングデバイスが無いように見えた 本体重量が不明だった M...

 

GPD Pocket2の光学式ポインティングデバイスは便利そう!

光学式ポインティングデバイスは上の写真の画面で指でさわっている所(Deleteキーの上)にあって、マウスカーソルを動かすことができます。

Wade社長によると初期仕様ではこのポインティングデバイスは省かれていたそうですが、ユーザーの熱い要望で苦労の末に追加されたとのこと。

今回分かったGPD Pocket2の一番大きい特長は、この光学式ポインティングデバイスをタップするとクリックできるという点です。

光学式ポインティングデバイスの反対側に左右マウスボタンもあるので光学式ポインティングデバイス自体にはクリック機能は無いのかと思っていましたが、これなら普段使うシーンの大部分は光学式ポインティングデバイスだけで良さそうですね!

もちろん左右マウスボタンが別途設けられているのも、ドラッグドロップが格段に楽になるので非常に嬉しいです。

ファン停止ボタンのギミック

また、GPD Pocket2の目玉機能の一つとして騒音防止のためのファン停止ボタンがありますが、ファンを停止させると緑色にボタンが光るギミックがあるそうです。

ファンを止めているかどうか分かりやすくていいですね!

画面が180度開く

ここからは既知の仕様かと思いますが、GPD Pocket2は画面がキーボードに対して180度開きます

上の写真でも180度画面を開いて操作しているのが分かると思います。

初代GPD Pocketは微妙に180度まで開くことができないので、立派な改善ですね!

USB TypeCの性能向上

このほかWade社長が推していたのはTypeC USBポートの性能向上です。

TypeCはスマホ用の電源機器も多数販売されているので本来は色々な電源機器を使えるはずですが、初代GPD Pocketでは相性の問題で使えない電源機器が多かったとのこと。

中でも、初代GPD Pocketでは電源機能付きのUSB-Cハブで充電できなかった所が、GPD Pocket2では充電可能になったとのことです。

USB-Cハブで充電・画面出力・有線LAN接続・ポート増設・SDカード増設を全てできてしまうので、非常に便利ですね。

GPD Pocket2ではMicro HDMI端子が廃止されてしまって少し惜しいですが、HDMIポートがついているハブを接続すれば問題なく画面出力できます。画面出力するシーンは建物の中であることがほとんどなので、ハブ経由でも問題ないのではないかと考えます。

基本性能の大幅な向上

GPD Pocket2は初代GPD Pocketと比べて、CPU・GPU・ストレージという三大基本性能が全て大幅にグレードアップしています。

今回のイベントでは、明確に「動画編集に使うことができる」と表現していました。

自信の表れですね!超超期待です!

 

GPD Wade社長一問一答

カンファレンスの最後近くに、山田社長によるWade社長へのユーザーの声一問一答コーナー(Q&Aセッション)がありました。

全部メモることができたのでここに公開します。

GPD WINシリーズに関するQ&A

1.GPD WIN2はどのくらいのゲームが動作するのを想定して開発したか?
⇒PlayStation4・3、XBOXなどの大作ゲームも動くよう想定した。

2.日本のゲームのことは調査しているか?
⇒今後は日本のゲームの動作にもコミットしていきたい。

3.GPD WIN2の外装交換パーツ/デコレーションパーツなどの開発予定はあるか?
⇒今のところ交換用パーツは作っていない。

4.放熱で工夫した箇所はどの辺か?
⇒バッテリーの位置を工夫して発熱箇所が重ならないようにしている。
 熱対策をするとバッテリーの寿命対策にもなる。

5.GPD WIN3の予定はあるか?
⇒Wadeさんの頭の中には構想があるが、まだ着手はしていない。

GPD Pocketシリーズに関するQ&A

1.GPD Pocket2でポインティング・スティックを廃止したのはなぜか?
⇒ポインティングスティックが内部構造上場所を取ってしまい、設計しにくい要素となった。

2.GPD Pocket2でもeMMC5.0を採用するようだが、M.2SSDを採用しない理由は?
⇒GPD Pocket2はeMMCだが、SSDより高価な部材を使っている。
 SSDも値段が高い。スマホで広く採用されているeMMCを今回採用した。
 値段は高かったが、発熱のことを考えてeMMCにした。
 SSDを使うと非常に熱くなってしまう。
 GPD Pocketシリーズは金属削り出しボディなので熱が伝わってしまいやすく、発熱には気を付けている。

3.GPD Pocketシリーズを開発するうえで一番こだわっていることは何か?
⇒安定して動くことを最も念頭において開発している。

4.GPD Pocketのスリープ時に消費電力が大きいのは、なぜか?
⇒ポインティングデバイスを操作しているときはスリープせず、消費電力が落ちない。
 キーボードの開閉の衝動があるとスリープが切れてしまう。GPD Pocket2では改善した。
 キーボードを閉じたときに画面をさわらないようにしている。

5.GPD Pocket2はどんな使い方を想定して初代からのアップデートをしているのか?
⇒USB TypeCを強化しているので、そこを色々と使ってほしい。

GPD社についてのQ&A

1.GPD社は、何人くらいのどんな体制で製品を開発しているのか?
⇒10名規模。

2.GPD WinおよびPocketを作ろうと思ったきっかけは何か?
⇒創業した時からWindows PCを作ろうと思っていた。

3.日本市場向けに意識していることは何か?
⇒GPD社製品は数多くの国で販売しているが、日本は最大のユーザー割合を誇っているので大事にしたい。

4.日本でのサポートを拡充する予定はあるか?
⇒サポート拡充する。サポート専門の代理店も立ち上げる。

5.GPDの開発力の強さの秘密は?
⇒まだまだ全然成功していないが、ユーザーの声に直接対応できているのが小さな会社の強みだ。

6.ライバル社を意識しているか?
⇒One netbook one mixは認識している。コピー品として認識しているが。

7.ロゴのデザインを変更する予定はあるか?
⇒GPD WIN2からロゴデザインを変えた。

8.今後の商品展開予定は?
⇒今後もゲーム用と通常ラップトップ製品を拡充していきたい。

GPD社にこんな製品を作ってほしい!

1.現在のGPD Pocketシリーズより一回り大きい、キーボードの打ち心地にこだわったモデル
⇒考えます。

2.GPU搭載モデル:Thunderbolt 3による外部GPU対応モデル
⇒考えてます。

3.Core i7などのハイスペックCPU搭載モデル
⇒これはさすがにUMPCだと困難だ。

4.GPD Pocket2用のGame Pad
⇒ちょっと考えます。

5.Gemini PDAのようなキーボード付きのAndroidマシンの予定は?
⇒Androidのゲームマシンは作りたいが、GPD WINシリーズはWindowsだから売れていて、Androidはあまり売れないと思っている。

6.据置型か単体型VR/ARゴーグルの製品の計画は?
⇒今は考えていない。

7.2in1タイプの開発予定はあるか?
⇒他の会社にお任せする。

8.SIMカード搭載、LTE対応モデル
⇒今のところテザリングでいいと思っている。
 今は全員スマホ持ってるから、SIM内蔵しなくていいと思う。
 WinOSそのものがSIM・LTEの切り替え等の機能が弱いというのもある。

9.ARM CPUベースのGPDシリーズを開発する予定は?
⇒今のところは考えていない。

肝心のGPD Pocket2クラウドファンディング開始日の発表は微妙

GPD Pocket2は、中国では2018年7月16日にクラウドファンディングを開始するようです。

が、日本ではまだ未定で、7月下旬から出資開始予定とのこと。

このイベントは代理店たる天空さんのイベントなので、そこら辺がぼかされるのは致し方ないことなのかもしれません。

 

おわりに(GPD社のこだわり)

今回Wade社長のスピーチを聞いていて一番熱意を感じたのは、小さい筐体に高い性能のCPUを搭載するためのこだわりです。

熱を持つ機器を出来るだけばらして配置し、ファンをなるべく効率的なところに置いて、それでいてあの小ささと軽さを実現する設計力。

素晴らしい技術だと思いました。

 

早くGPD Pocket2を手にしたいです!!

※もちろん、この記事もすべてGPD Pocketで作成しました。

 

※2018/7/25追記

製造元のGPD社からお知らせがあり、7月30日(月)午前11時からIndiegogo(日本からでも申し込めるクラウドファンディングサイト)による出資受付を始めるとのことです!

“Pocket 2 crowdfunding time on Indiegogo: 10:00AM BeiJing TimePrice:8GB/128GB Top 1000 backers $5994GB/128GB Top 200 backers $529after 1200pcs sold out, turn back to8GB/128GB $6394GB/128GB $569”

 

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