都心では多くの駅で目にする立ち食いそば店ですが、電車が1時間に2~3本くらいしか来ないような田舎になってくると、あまり見かけなくなってきます。
そんな中、秩父市にある秩父鉄道御花畑駅前に立派な立ち食いそば屋があると聞いて、訪れてみました。
まず秩父鉄道の紹介から
秩父鉄道は埼玉県を東西に横断する路線を持っていて、東武伊勢崎線羽生駅からJR熊谷駅、JR八高線/東武東上線寄居駅、秩父市を経て三峰口駅に至る中規模私鉄です。
電車の本数は一時間に1本から多くても3本程度です。
ほとんどの電車は各駅停車ですが、一日に5~6往復程度有料の急行電車が走っています[1] … Continue reading。
東京都心からはぎりぎり通勤圏外となってしまう地域を走っているため、いわゆるローカル私鉄の雰囲気があり、メインの需要は高校生などの通学と観光です。
観光の目玉として週末を中心に蒸気機関車を運行しています。
つぎに御花畑駅の紹介
御花畑駅は読んで字のごとく「おはなばたけ」駅と読みます。
なんともメルヘンチックな駅名ですが、秩父市の中心街付近にあって西武鉄道の乗換え駅に当たるので、秩父鉄道の中では乗降客の多い駅です。もちろん急行も止まります。
また、地元の学生が通学の足として乗り降りする駅でもあります。
そんな駅なので駅員さんは常駐していますが、駅設備としてはよく見られる対面式ホームのオーソドックスな構造の駅です。
やっと本題の立ち食いそば屋さんの紹介
御花畑駅の入り口でひときわ存在感を放っているのがこの記事で紹介する元祖立ち食い お花畑そば店です。写真は改札の外で撮りましたが、改札内でも食べられるそうです。
客層と混雑具合
普通の立ち食いそば店のメイン客層は少しでも時間を惜しむスーツ姿の通勤客達ですが、秩父ではそんなせわしないスーツ姿はあまり見かけません。
私は5月1日月曜日の朝8時過ぎに訪れました。都心の立ち食いそば屋さんはこの時間通勤客でにぎわっていると思いますが、この日は私の他の客はスーツ姿ではないおじさん一人だけでした。
お店のカウンターの間口はかなり広いので、混雑とは無縁そうです。
メニュー
このお店ははっきり「そば店」と銘打っていて、お店に掲げてある宣伝口上を見ると皇室にも献上したほど本格的な「せきた」のそばを使っているとのこと。
しかしこのブログはうどん中心のブログであることと、このお店でメジャーであるそばについては食べログ等で詳しく紹介されていると思うので、私はうどんにすることにしました。
そば・うどんとも、トッピングはきつね・天ぷら・月見など一通りのメニューが揃っています。
実食した感想
山菜うどん370円を注文すると、1~2分して出てきました。
三銃士視点の紹介行きます。
うどんの麺は立ち食い店としてはオーソドックスなもので、これと言った特徴はありません。まずくはないですが、あくまで立ち食い店として「普通」です。
このお店の特徴はつゆです。写真では分かりにくいですが、このお店のうどんつゆは関東風と関西風のハイブリッドなつゆだと感じました。
色は関西風よりは濃い目で茶色ですが関東風でよく見るどす黒いしょう油つゆというほどでもなく、濃いめの茶色だけど透明なつゆです。
ダシの効き具合についても、このお店のつゆは関東風よりはダシが効いているが関西風よりはダシが弱い中間点のように感じました。
具は写真を見て分かるように都心の立ち食い店よりは確実に多く、食べごたえを感じました。
おわりに
秩父鉄道御花畑駅前の立ち食いそば屋さんに行って食べてみて、私は大満足でした。秩父へ行く際には是非立ち寄ってみてください。
今回訪れた「元祖立ち喰い お花畑そば店」さんの他に、御花畑駅前にはもう一つ「はなゆう」さんという立ち食いそば店があるとのことです。また秩父へ行く機会があったら是非行ってみたいと思います。
References
↑1 | 急行料金は200円で、すべて自由席です。急行に乗るには有人窓口で急行券を買う必要がありますが、この急行券が昔懐かしい硬券なのです。200円で買えるノスタルジー。是非急行電車に乗ってみてください。 |
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