この記事では、GPD Pocketを日本語環境でストレスなく使うために私が実践している方法をレポートします。
WindowsならOSの日本語化は問題なし
GPD Pocketには、OSとしてWindows10またはUbuntuがバンドルされています。
このうちWindows10は最初に起動する時に言語の選択ができますので、日本語を選べば全くストレスなくWindows環境を日本語で使うことができます。
やはり問題はキーボード
私はずっとWindowsで日本語キーボードを使ってきているので、英語キー配列には慣れていません。
ましてやGPD PocketはPCの小型化のために英字キー配列をさらに特殊な並び方にしているので、アルファベット以外の入力はほぼすべて戸惑いました。
特に戸惑った点を箇条書きしました。順序は困った順です。
- BackSpaceキーが小さすぎ、しかもDeleteキーと逆
- 変換キーがないため確定後の再変換ができない
- Tabキーが小さすぎ、Qキーを押してしまう
- 記号類がどこにあるのか分からず、探すのに時間がかかる
- ある程度の強さで打鍵しないと認識しないくせに強めに打鍵すると二回押されてしまう
- 数字キーが小さすぎる
特にBackSpaceの使いにくさには辟易しました。。何度も間違えてDeleteキーを押してしまい、意図しない文章を次々と消してしまって大きなストレスになりました。
また、後から見直して漢字変換を誤りを選択して再変換することが多いので、最初から打ち直しになることが面倒に感じました。
ちなみに、私はGPD PocketをメインPCとして使っていて、自宅に帰ったら即外付けキーボードに接続してしまい、自宅ではGPD Pocketのキーボードは基本的に使いません。
私の解決方法
私は上記1.~4.の解決にWindowsのキー配列設定の変更とキー配列変更ソフトウェアを使いました。
Windowsのキー配列設定変更
Windows10では物理的なキー配列に関係なく、OSの設定で日本語キーボード化することができます。
物理キー配列が英字キーボードなのにWinsowsの設定で日本語キーボード化すると当然キートップの印刷と実際の入力内容が合わなくなりますが、日本語の配列は長年の慣れで体が覚えているので英字配列よりは使いやすいです。
日本語キーボード化の設定はWindowsの設定画面の中でものすごく深い位置にあり、普通は探せないと思いますので下を参考にしてください。
スタート → 設定 → 時刻と言語 → 地域と言語 → 言語の「日本語」をクリック → オプション → ハードウェア キーボード レイアウト → レイアウトを変更する → プルダウンメニューで日本語キーボード(106/109キー)を選択
キー配列変更ソフトウェア
Windowsのレジストリを変更してキー配列を変更・入れ替えしてくれるソフトウェアをインストールします。
レジストリを変更するので、設定を反映するには再起動を要します。
私がGPD Pocket本体のキーボード使用時に使っているキー変更設定は下の通りです。
- Appliキー[1]マウス右キーの右にあるマウスカーソルアイコンのキー→変換キー
- Tabキー→Qキー
- Qキー→Tabキー
- BackSpaceキー→Deleteキー
- Deleteキー→BackSpaceキー
キー配列変更ソフトは、私は下のChangeKeyというソフトを使っています。
ChangeKeyはビジュアル的に分かりやすいので、使いやすいです。
また、私は自宅で外付けキーボードにつなぐ時には設定をデフォルトに戻して家から持ち出す時に再び設定していますが、ChangeKeyではキー配列設定を保存できるので毎回同じ設定をするのに手間がかからず、便利です。
私は使わない時は極力スリープを使わずシャットダウンする癖をつけているので、自宅から持ち出す時と外で使い終わって次は自宅で使う時にはChangeKeyの設定を解除したり再設定したりしてからシャットダウンするようにしています。
なお、キー設定変更ソフトには他にもAutoHotKey、KeySwapといったソフトがあるようです。
おわりに
GPD Pocketは非常に便利なUMPCですが、快適に日本語入力をするにはちょっとした工夫が必要です。
この記事を参考に、あなた自身に最もフィットしたキー入力環境を作られることをおすすめします。
References
↑1 | マウス右キーの右にあるマウスカーソルアイコンのキー |
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