
By: Greg Schechter
YouTubeは著作権に縛られていない音楽ならなんでもいくらでも無料で簡単に聴けてしまう、最強の音楽サービスです。この記事では2018年6月現在の日本でどんな音楽をYouTubeで聴くことができるのかを紹介します!
YouTubeの音楽サービスとしての実力
YouTubeは音楽の著作権に厳しいことで有名で、有料であるべき音楽がアップされていると片っ端から削除されてしまいます。
しかしYouTubeで堂々と聴くことができる音楽もたくさんあります。
YouTubeでどんな音楽を聴くことができるのか、ざっくり紹介します。
プロモーションビデオとしてのYouTube
ここ数年、多くの商業音楽アーティストが新曲のプロモーションのために曲の一部だけをYouTubeで公開するようになってきました。
こんな感じでワンコーラスだけを無料公開して、全部聴きたかったら有料で買ってね!というようなプロモーション活動が最近の日本の商業音楽では主流なのです。
ファンにとっては音だけでなくアーティストのビジュアルも存分に楽しむことができるというメリットがあります。
しかし、いかんせん曲の一部しか聴くことができません。
「この曲はCメロがいいのに。。」なんて不満は当然溜まってしまいます。
その不満を解消したいならお金を払え!という取り引きが、レガシーな商業音楽ビジネスの現状なのです。
YouTube音楽の新潮流
しかし最近(2017年以降)になって、最近は日本でも米津玄師さんをはじめYouTubeで目玉曲を全公開するトップアーティストが登場して注目を浴びるようになってきました。
今ダントツに売れている米津さんの「Lemon」。この曲が爆発的に売れている理由として、YouTubeで「全部」聴くことができるということは欠かせないでしょう。
米津さんの他にもAKB48・欅坂46といった日本のトップアイドルや、韓流アイドル復活ののろしを上げるTWICE、ロック勢でもWANIMAといったここ最近売れてきているアーティストはYouTubeで曲を「全部」公開する戦略をとることが増えてきています。
そんなYouTubeで全曲公開されている流行りの曲を聴きたい人のために、Googleは最近YouTube Music ChartsというWebサイトを公開しました。
YouTube Music Chartsを見ればYouTubeで今どんな曲が流行っているか一目でわかります。
そして、これからはYouTubeで流行っている曲=世の中で流行っている曲となっていくと思います。
なぜなら、人は有料から無料へ流れるからです。
YouTubeはBGMの宝庫

By: Dar’ya Sip
商業音楽の欠点として、「BGMとしてなんとなく流したい音楽」を手に入れにくい点がありました。
BGMは同じ曲ばかり流すと飽きてしまいますし、そもそもCDを売っているのを見てもどんな音楽か今一つ分からないのでお金を出す勇気が出なかったものです。
この欠点はApple MusicやSpotifyなどの有料音楽ストリーミングサービスの登場で解消され、「作業用BGM」「ジャズピアノ」などといったプレイリストを選ぶだけでいくら聞いても飽きないほどたくさんのBGMを聴くことができるようになりました。
その点YouTubeでは、無料でいくらでもBGMを聴くことが出来てしまいます。
「ジャズピアノ」「作業用BGM」さらには「YouTube 音楽」といったあいまいな言葉でググるだけで、いくらでもBGMに最適な音楽が検索結果としてヒットします。
もちろん全部無料なので、少し聴いてイメージが合わなかったらいくらでも次を選べます。
私の個人的おすすめは「ヒーリングミュージック」です!
スーパー銭湯の仮眠休憩室で流れているような安らぎの音楽をいくらでも無料で流せます。
ぜひググってみてください!眠れますよ!!
ボーカロイド曲
YouTubeで無料で全部聴ける音楽として、ボーカロイド曲は外せません。
ボカロはオワコンと思われている方もいるかもしれませんが、ここ数年は新たな実力派ボカロPさんがたくさん登場してきて昔から投稿されている古参ボカロPさんたちと切磋琢磨し、ボーカロイド楽曲の質はどんどん向上しています!
また数年前まではボカロと言えばニコ動でしたが、実は多くのボカロPさんはニコ動とYouTubeの両方へ新曲の投稿をしているのです。
コメントの弾幕を楽しみたいならニコ動も良いですが、コメントが不要なのであればYouTubeの方が落ち着いて聴けます。
何より、ニコ動ではお気に入りの曲が100曲(マイリスト)までしか保存できず[1]正確には「とりあえずマイリスト」の100曲もあるので「100曲+100曲」までです。それ以上保存しようとするとドワンゴへ月額を払わなければなりませんが、YouTubeの再生リスト機能では200個の動画を保存できる再生リストを無料でいくつも作成することができます。
最近ニコ動の有料会員数が減ってきている一因は、YouTubeだとマイリスト以上の機能を無料で使えるからだと思います。
おわりに
いかがでしたか?
YouTubeは音楽を聴くサービスではないイメージがありますが、今や音楽サービスとしての実力もあなどれなくなってきたと思います。
何より「無料」ですから、いくら聴いても損はしませんよ!
References
↑1 | 正確には「とりあえずマイリスト」の100曲もあるので「100曲+100曲」までです。 |
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