小さいパソコンにもいろいろな機種がありますが、私は7インチの超小型ノートPC・GPD Pocketを強くおすすめします。
この記事ではGPD Pocketユーザー歴約3か月になる私がGPD Pocketを選んだ理由と、日常生活で使っている感想をレポートします!
自宅では本体ディスプレイ・本体キーボードは使わない
まず「7インチの超小型ノートPC」と聞くと、このように受け取る方が多いと思います。
そんな画面が小さくてキーボードも打ち込みにくそうなPCって、使いにくそう。。
10~12型のモバイルノートPCの方が使いやすいんじゃない?
はい、その考え方は間違っていません。
確かにGPD Pocketの画面はものすごく小さくて普通に使っていても見づらいですし、キーボード配列に至っては慣れるまでに半月~1か月くらいの時間を要するほどです。
しかしですよ。
自宅で使うときには外付けディスプレイと外付けキーボードを使えば、GPD Pocketでも極上の入出力環境を使うことができます。
GPD Pocket本体のディスプレイ・キーボードは、外出時専用と割り切って考えるのです。
GPD Pocket本体は約5~6万円と国産ミニノートPCよりは安価ですから、ディスプレイとメカニカルキーボードを買いそろえても国産ミニノートPCとほぼ同じ程度の出費で済むでしょう。
10~12型のモバイルノートPCであっても、自宅における操作性が外付けディスプレイ&外付けキーボードよりも格段に落ちることはGPD Pocketと変わりがありません。
どうせ自宅では作業効率を高めるために外付けディスプレイと外付けキーボードを付けるのだと考えると、外出時の持ち運びやすさに優れたGPD Pocketも選択肢に入ってくるのではないでしょうか?
さらに自宅で外付けディスプレイ・外付けキーボードを接続して使う場合、GPD Pocketが10~12型ノートPCよりも優れている点があります。
それは。。
表面積が小さいから机の上で場所を取らない
見出しに書いてしまいましたが、7インチという小ささのために机の上でも表面積を占領せず、邪魔にならないのがGPD Pocketの良さです。
この美点はもちろん長距離移動中の電車やバスなどの中でも威力を発揮しますが、むしろ私はGPD Pocketが小さいということの真価は自宅で外付けキーボードを接続して使うときに現れると考えます。
外付けキーボードを接続すると、PC本体のキーボードは無用の長物となります。
Surface3や2in1タイプのようにキーボードだけ取り外したり、YOGABOOKのようにテントモードにしてサブディスプレイ兼スピーカーとして使えればよいですが、一般的なノートPCはキーボードを机に置かざるを得ず、キーボードの分だけ机の面積がとられてしまいます。
しかも自宅で使う時にはキーボードにはホコリや飲食物がかかってしまいやすく、無用で場所を取るどころかただのウィークポイントにしかなりません。
その点GPD Pocketなら7インチの面積しかとらないので、自宅の机での専有面積を極限まで小さくすることができるというわけです。
スペックが超小型サイズにしては強力でOfficeくらいは普通に使える
それに加えて、GPD Pocketはこの小ささ・この値段にしては強力な性能です。
GPD PocketのCPUはAtomではありますがAtomの中でも最も新しい部類であり、さらにメモリが8GBあるため、ブラウザやMicrosoft Officeを使っていて遅さを感じることはありません。
また、外付けディスプレイをつないでも画面表示にストレスがありません。
この点、安価な小型ノートPCの中には外付けディスプレイへの画面表示をすること自体に耐えられないほどの低スペックなものもありますので、気を付けましょう[1]ちなみに、「メモリ2GB」「ストレージ64GB」というのが現在のPCスペックにおける2大地雷です。 … Continue reading。
そんなわけで私の自宅におけるGPD Pocket使用風景をごらんください。
超狭い机の面積をなるべく殺さないようにGPD Pocketを使っていることが分かると思います[2]ちなみに右側にあるのはスピーカーとして使っているSurface3です。。
外付けディスプレイとメカニカルキーボードで在宅勤務やブログ執筆も超快適ですよ!
ちなみに、外付けディスプレイはHDMI端子が付いているものが接続しやすいです。
GPD PocketのHDMI端子はmicroHDMIですが、HDMI→microHDMIへの変換プラグは100円ショップに売っています。
外付けキーボードは有線接続でもBluetoothでも使えるものが便利です。
外出する時には休止状態にして、MicroHDMIとキーボードと電源を外してケースに入れてカバンにポン!と入れるだけで自宅での作業をそのまま外出先で続けることができます。
それでは続いて、外出時のGPD Pocketの良いところです。
ボディバッグに入るPCはGPD Pocketだけ!
8インチクラスを超えるPCやタブレットはボディバッグに入れることができません。
このため、ウルトラモバイルノートPCといっても結局のところカバンやデイパックを持ち歩かざるを得ないでしょう。
この点、GPD Pocketならピッタリサイズの公式専用ケースに入れれば普通に一般的なサイズのボディーバッグに収まり、さらに電源・コード類・小さめの折り畳み傘まで入れて持ち歩くことができます。
PCのために大きなカバンを持ち歩く必要は、もうありません。
GPD Pocketは真の「いつでもどこでも連れ出せるPC」として、ウルトラモバイルPCの名にふさわしいと思います。
キーボード込みで500グラム以下。とにかく軽い
さらに外出先へ持ち出すときに重要になるのが重さです。
ウルトラモバイルPCといっても重さが1kgを超えてしまうものはさすがに重すぎて、モバイルとは呼べないのではないかと思います。
また、よく騙されるのがキーボードを除いた重さ。
キーボードを除いたタブレットの形ならば重さ500グラムを切るPCもいくつかありますが、実際問題、キーボードは自宅に置いてタブレット部だけ持ち出すなんてありえないですよね。
キーボードを装着したとたん重さは750グラムを超えてしまい、安いPCでは余裕で1kgを超えてしまうものもあります。
この点、GPD Pocketの重さ約500グラムは、キーボード込みの重さです。
GPD Pocketを電車内などで使う時には画面表示が小さすぎて本体を持って目に近づけることがあります[3]画面表示が小さすぎて操作している本人ですら視認できないということは、周囲から覗き込まれるリスクもないということです。GPD … Continue readingが、重さの負担は全く感じません。
おわりに
私はGPD Pocketをかれこれ3か月くらい使っていますが、不便を感じたことはありません。
逆に自宅の机のスペースは空きましたし、出かける時の荷物も減り、それまであまり使っていなかったボディバッグを使って身軽に行動できるようになりました。
ブラウザ・テキスト入力・Officeワーク程度の用途でPCを買うなら、GPD Pocketがダントツにおすすめです!
References
↑1 | ちなみに、「メモリ2GB」「ストレージ64GB」というのが現在のPCスペックにおける2大地雷です。 これらのスペックを持つPCは起動・シャットダウンやブラウザなどの基礎的な操作まで我慢できないほど動作が遅くなるので、買わない方が良いです。 メモリは最低4GB、ストレージは最低128GBのPCを買うようにしましょう。 |
---|---|
↑2 | ちなみに右側にあるのはスピーカーとして使っているSurface3です。 |
↑3 | 画面表示が小さすぎて操作している本人ですら視認できないということは、周囲から覗き込まれるリスクもないということです。GPD Pocketはセキュリティ対策にも優れたPCなのです! |