この記事では、GPD Pocketのmicro HDMI端子からフルHD(1920×1080)の外部ディスプレイのHDMI端子へ接続して使ってみた結果をレポートします。
GPD Pocketの画面
GPD Pocket本体ディスプレイの画面解像度は1920×1200です。
これはWUXGAと呼ばれる画面サイズで、小型Androidタブレットに多いサイズです。
GPD Pocketが安く作れる理由は小型Android機用に大量生産されたディスプレイパネルを流用できたからなのだろうと考えられます。
これに対して、現在主流で最安価格帯の外付けディスプレイ(20インチくらい)の画面サイズは1920×1080です。この画面サイズはフルHDと呼ばれます。
ここで一抹の不安を感じるのは、WUXGA機の画面をフルHDのディスプレイに映して不具合は起こらないのかということです。多分おそらく問題なく映るとは思いますが、そこはGPD Pocket。何が起こるか分かりません。
PCを違う解像度の画面出力機器に接続したときによく起こる問題が、映像のぼやけ・にじみです。古めのディスプレイやプロジェクターなんかにつないだ時に文字が見えづらくて使い物にならなかったりした経験のある方は多いでしょう。
それでは、とWUXGAの外部ディスプレイを探してみましたが、これが現在ほとんど市場に出回っていないのです。
探した結果、韓国国内向け製品のWASABI-MANGOというブランドのものしか見つかりませんでした。
安く安全に外部ディスプレイを入手するのであれば、やはりフルHDしか選択肢がなさそうです。
そこで、GPD Pocketを家にあるフルHDの外部ディスプレイにつないでみました。
使った周辺機器
今回はGPD PocketのmicroHDMI端子からフルHDディスプレイのHDMI端子へと接続しました。
使ったディスプレイはLGの22EA63V-Pです。
↓後継の現在発売機種はこちら
↓HDMIケーブルはこちら。
出力結果
結論、問題なく使えます。
画面の複製も拡張も、もちろん片方だけ映すのも問題なしです。
ただし外部ディスプレイの表示が多少にじみますが、WebブラウジングやExcelなど通常の使用では全く問題ないレベルです。
精細なグラフィックを要する用途では気になるにじみかもしれませんが、そもそもGPD Pocketでそんな使い方をすること自体が能力を逸脱した使い方と思います。
拡張したところはこんな感じです。(左端にちょこっと映っている画面や下のWiiUやペンタブは関係ありません。)
おわりに
以前の記事でGPD Pocketの用途について「持ち出せるNUC」的な使い方を妄想しました。
その必要条件である外部ディスプレイ接続に関しては、安いフルHDのディスプレイを調達すれば実現できそうです。
自宅で使う時には複製にして外部ディスプレイをメイン、GPD Pocketのディスプレイをサブとして使えますね。なかなか楽しそうです。