丸の内線南阿佐ヶ谷駅から近い銭湯、成宗湯を紹介します

銭湯

丸の内線南阿佐ヶ谷駅近くにある成宗湯という銭湯へ行ってきましたので、感想をレポートします。

成田という町名の由来

成宗湯は杉並区成田東5-3-19にあります。

 

現在杉並区に「成田」と付く町名があることを御存知の方は多いと思いますが、実は「成田」は戦後に付いた新しい合成町名なのです。

元々明治初めごろには「成宗(Narimune)」と「田端」という二つの村があったのですが、途中多少の変遷を経て最終的に昭和44年の住居表示実施の時に整理され、「成田東」「成田西」という二つの町名となったのです。

ぶっちゃけ結局東西二つの町名に分けるんなら元の村名を残せばええやろ、、と思いますが、田端は成宗を挟んで東西二つに分かれていたようなので、実質的に3つの区域を2つに統合したということのようです。

成宗湯の名乗りは「成宗にある銭湯」ということで、旧町名の名を現在に残す貴重な存在であると言えます。

成宗湯への分かりやすい行き方

ちょっと遠回りになってしまいますが、初めての方のために南阿佐ヶ谷駅から成宗湯への分かりやすい行き方を御紹介します。

荻窪行きの地下鉄に乗って南阿佐ヶ谷駅で降りて普通に地上に出ると、「出口1」から出ることになります。出口1を出ると幹線道路が目の前にあり、下のような光景が広がっていると思いますので、左へ進みましょう。この幹線道路は青梅街道です。

青梅街道をしばらく進んでいくと、「成田東五丁目」という信号があります。この信号の所にJAがありますので、JAの向こう側にある道を左に入ります。

しばらく歩くと前方右手に成宗湯の煙突が見えてきます。電柱に成宗湯の広告が出ているので電柱広告に注目して歩けば誰でも間違えないと思いますが、実は成宗湯の広告が出ている電柱の一つ手前の角(下記写真の場所)で右折しても成宗湯に行くことができます。

充実の設備!

実は南阿佐ヶ谷駅付近にはJR阿佐ヶ谷駅からも歩ける場所に観音湯という別の銭湯もあったのですが、数年前に廃業してしまいました。そんな中で南阿佐ヶ谷駅からしか歩いて行けない場所にある成宗湯が生き残っているのには理由があります。

 

成宗湯には普通の都内銭湯では目玉設備となっている、富士山などを描いた壁画がありません。

が、その代わりと言って有り余るほど充実した設備が成宗湯にはあるのです。

湯舟に四阿が!

成宗湯の湯舟[1]私は男性なので、男湯の状況しか確認できていません。には、四阿(あずまや)が建て付けられています。

四阿がある場所の湯舟には天然石を使っていて、日本的情緒っぽい雰囲気を醸し出すことができているように思います。

屋内に立派な四阿が建て付けられている銭湯は入場料が大人1000円を超えるような大規模なスーパー銭湯ではちょくちょく目にしますが、都内銭湯の標準価格(大人460円)を維持している銭湯では珍しいと思います。

湯舟からテレビが見られる

多くの銭湯には地上波を見ることができるテレビが備え付けられていますが、大部分はフロントか脱衣場から見ることができるようになっていて、洗い場や湯舟では見ることができません。

しかし成宗湯では湯舟から良く見える場所、、と言うよりほとんど湯舟からしか見られない場所にテレビが設置されていて、湯船に浸かりながらテレビをゆっくり見ることができるようになっています。

これは他の460円程度の銭湯と比べて、客にとって利点の多いサービスと言えると思います。

フロントの設備が感動もの

以上の湯舟・洗い場にある設備もさることながら、成宗湯の一番の特徴はフロントにある設備です。

フロントのある部屋には数多くの乗り物(飛行機・自動車)の模型や質の高いピュアオーディオ(真空管付き)設備が備え付けられており、これらフロントの設備だけでも一見の価値があります。

おわりに

成宗湯は元々宮造りだった銭湯をモダンな設備へと改築するにあたって、お手本とすべき設備内容だと思いました。ぜひ一度足を運んでみてください。

References

References
1 私は男性なので、男湯の状況しか確認できていません。
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