荏原町駅近くにある銭湯、新生湯を紹介します

東京

私は東京銭湯探訪を趣味にしています。

主に日曜日の夕方、笑点やサザエさんをやっているくらいの時間に行くことが多いです。

本業は平日働く会社員なので、家にいるとなんだか明日の仕事が不安になってくる時間帯。いわゆるサザエさん症候群ってやつですね。

そんな時に銭湯に入るとさっぱりして、沈んだ気分をひと時忘れることができます。

今回は荏原町駅近くにある、新生湯に行ってきました。

新生湯への行き方

新生湯の最寄り駅は東急大井町線の荏原町駅です。

 

荏原町駅の改札を出ると目の前に再開発で建てられたビルがあります。このビルを突き抜ける通り道があるので、通り抜けて突当りを右へ曲がります。

突き当たりの道には三間通りという名前が付いていて、地元の商店街として大いに賑わっています。

しばらく歩いて行くと、左側にまいばすけっと(AEONのスーパーマーケット)があるので、その向こう側にある道を左へ入ります。

遠方から来る場合は、大井町線の急行に乗って旗の台駅から行く方が便利かもしれません。

旗の台駅南口を出て少しまっすぐ進むと踏切があります。この踏切が三間通りです。左へ進みます。

三間通りをしばらく歩いて行くと、右側にまいばすけっとがありますので手前を右へ入ります。

まいばすけっとの角を曲がってしばらく歩いて行くと、左側に新生湯が見えてきます。


東京銭湯にはひなびた佇まいのところが多いのですが、この新生湯は元々は宮造りの古くからの銭湯だった所、近年大きな改造を施して平成っぽい明るい佇まいになっています。入ってみましょう。

客層

ここ数年くらい色々な東京銭湯を訪問していますが、新生湯の客層には大きな特徴を感じました。小・中学生が多いのです。他の東京銭湯のメイン客層であるお年寄りの姿も見かけるのですが、新生湯では小中学生くらいの年少客の方が目立ちます。

親に連れられてくる小学生は他の銭湯でもたまに見かけるのですが、新生湯では他ではめったに見掛けない小学校高学年~中学生同士と思しき数名の連れ客も見掛けました。

この特徴ある客層の秘密は、新生湯の料金体制にあります。

通常の東京銭湯は、中学生以上が「大人」、小学生が「中人」、幼児が「小人」という区分なのですが、新生湯では「大人」は高校生以上。中学生は大人より3割以上安い中学生料金で入ることができます。小学生は「小学生」という区分で、普通の銭湯の中人と同じ料金です。

新生湯は中学生に優しい銭湯と言えるでしょう。

新生湯に入る小中学生は銭湯に慣れているのか、他の銭湯の年少客よりも秩序を守って入っている印象を受けました。

設備と入り心地

脱衣場は明るい雰囲気で、ロッカーも容積大きめのものが多くあります。一部のロッカーの鍵は、他の銭湯ではあまり見かけないダイヤル式になっています。トイレはウォシュレット完備。

かと思うと、洗い場入り口横の体重計は昔からの東京銭湯の雰囲気を残すアナログ型です。この温故知新感が良い感じです。

洗い場に入るとき、普通の東京銭湯では入り口に置いてある洗面器と椅子を蛇口へ持って行きますが、新生湯の特徴は椅子は全ての蛇口に最初から置いてあります。で、椅子の座面がかなり高く、蛇口自体も高い所に普通の銭湯と比べて高い位置にあります。スーパー銭湯ではよくある方式ですが、普通の公衆浴場ではあまり見かけません。

洗い場の湯加減も通常のスーパー銭湯程度で、東京銭湯に良くあるやたらと熱い湯は出てきません。小中学生向きって感じですね。

東京銭湯の特徴である入口正面奥の壁画は新生湯にもあります。新生湯の壁画はペンキ絵で、男女の片方が風景画、もう片方がクジャクのような絵です。

屋内の湯船は薬湯・電気風呂・マッサージバスなど色々な設備が施されていますが、新生湯の一押しは炭酸風呂のようです。この炭酸風呂はかなりぬるめに温度設定されているようで、長時間入っていられます。が、長時間入っていられる+子供が多いということは、、入りたくてもずーっと子供たちに占拠されていることも多いようです。あまり期待し過ぎない方が良いでしょう。炭酸風呂以外の湯舟も温度設定は東京銭湯にしてはかなりぬるめで、スーパー銭湯程度です。

湯舟は屋内のほか、大きな露天風呂もあります。この露天風呂だけでも東京の公衆浴場としては大きな特徴になりうるのですが、新生湯の最大の特徴は露天風呂に併設されているウッドデッキです。

ウッドデッキは階段を上がった上(2階の高さ)にあり、8名程度が座って休憩できるようになっています。ウッドデッキからは新生湯の屋根を眺めることができます。東京の都心でもない郊外でもない住宅密集地の屋根の風景には何とも言えない昭和感が漂っていて、一見の価値がありますよ!ただ、冬は寒くて2分も居られません。。寒い時期はウッドデッキには十分に温まってから上ってください。

また、別料金で入れるサウナと水風呂もあります。水風呂だけなら別料金はいらないので、こちらも少年たちが入っているのをよく見かけました。

風呂上り設備で光るのはドライヤーです。新生湯はドライヤーが無料で使えます!それも2つ置いてあります。これはポイント高いです。

おわりに

新生湯は宮造りの古くからの東京銭湯の面影を残しつつ、特徴ある料金体系と趣向を凝らしたちょっと贅沢な設備で若い人を集めています。東京銭湯の中でも上手な経営をしていると思いました。

タイトルとURLをコピーしました