この記事では、大崎広小路駅近くにある万福湯を紹介します。
万福湯の位置と佇まい
万福湯は大崎広小路駅から目と鼻の先の山手通り沿いにあります。
大崎広小路駅は五反田駅から池上線で一つ目の駅ですが、駅の間の距離が短いので、五反田からも難なく歩ける距離です。
五反田駅から行くのであれば、池上線の高架下を歩いて、山手通りにぶつかったら左折し(大崎駅方面)、五反田駅から見て山手通りを渡った側にあります。
写真が暗くて申し訳ないのですが、露出を絞らないと「万福湯」の文字が見えなくなってしまうので御容赦ください。
実際は山手通りは都内有数の幹線通りであるため街路灯が十分すぎるほど照らされており、こんなに暗くはありません。この写真はiPhone6で撮ったので、今や三世代前のスマホのカメラの限界ということとお察しください。
万福湯はビル内銭湯です。コインランドリーが併設されています。
一般論として、ビル内銭湯は宮造りと比べると天井が低くて開放感に欠けた銭湯が多いです。
が、ここ万福湯の特長はビル内銭湯にかかわらず天井が高く、開放感に溢れている点です。
脱衣場も広々としていて、ごく自然にゆっくりと寛いでいたくなります。
また、ビル内銭湯にもかかわらず人間臭さを感じる要因として、脱衣場の内装に木を多用している事があると思いました。
鉄筋コンクリートのビルだと壁はコンクリートに壁紙やペイントだけとなってしまう事が多いのですが、天井や壁に木組みや板張りを多用することによってあたかも宮造りの木造建築のような風合いを醸し出すことができています。
また、脱衣場の壁には南洋の島やナイアガラ?の滝など世界各地の風景が印刷されていて、こちらも開放感に一役買っていると思います。
万福湯の設備
万福湯は洗い場の規模も都内の平均的な銭湯より少し大きめです。
両壁側の洗い場列のほか、洗い場列の島が3つあります。両壁側と真ん中の島の蛇口にはシャワーが備え付けられています。
洗い場の蛇口の湯の出は良好ですが、温度は多少ぬるく感じました。が、特に気にはならない程度で、快適に体を洗うことができました。
湯舟は東京銭湯によくある泡が出る長方形の湯船と深い狭めの正方形湯舟による構成です。泡が出る湯舟は泡だけでなくライトアップされていて、なかなか味わいがあります。
湯舟に入って感じたのですが、この万福湯はビル内銭湯を感じさせない開放感の演出にとことんこだわっています。
天井の高さは前述通りですが、他にも、外に向かう窓も大きいですし、脱衣場と洗い場の仕切りもできる限りガラスで透明になっています。
湯舟上の背景デザインは立派なタイルモザイク絵で、こちらは日本の海の風景です。
また、この銭湯の洗い場・湯舟の天井はパステルカラーのストライプ模様になっています。
通常首都圏の銭湯の洗い場・湯舟の壁の色使いは水色で塗られることが多く、パステルカラーストライプはあまり見かけないのですが、この点は明るい雰囲気の演出に一役買っていると思いました。
なお、両側に立ちシャワーが備え付けられています。
一点だけ注文
万福湯で一点だけ不満を感じた点があります。
喫煙スペースが玄関にあるのですが、その分玄関が広くなっているわけではないため、タバコを吸っている人がいる時にはそのタバコを吸う人が邪魔になるせいで玄関から出入りしづらいのです。
この点だけは改善を望みます。
おわりに
万福湯は広々とした開放感が持ち味のビル内銭湯です。設備の規模も大きめで、広々とした余裕の感覚でお風呂を楽しむことができます。
また、東京の銭湯にしては湯温がさほど高いというほどでもないので、東京銭湯初心者におすすめだと思いました。