2017年2月26日に圏央道の境古河IC〜つくば中央ICが開通して、ついに常総地域が東北道とつながりました。
私は牛久市を拠点にして普段は茨城県内で週末ドライブを楽しんでいますが、圏央道が開通したので今回開通した区間を走って埼玉県へ行ってみることにしました。
行ってみた感想としてまず強く感じたのは、圏央道茨城区間は早く片側二車線化してほしいということです。
この記事には、圏央道を走った感想の詳細と早く片側二車線化してほしいと感じた理由を書きます。
状況と感想
私が圏央道を走ったのは春分の日がらみの三連休の一日、昼下がり午後一時ごろです。牛久阿見ICから出発し、今回開通区間を通って東北道加須ICまで行きました。
結果的に渋滞には一度もはまらず、40~50分程度で牛久から加須まで行けました。
地道でこの区間を走ると2時間はかかると思いますので、ものすごい進歩だと思います。圏央道万歳!です。
サグ渋滞的なノロノロ運転が頻発
今回開通した境古河~つくば中央間を含め、圏央道の東側の区間はほとんど片側一車線です。
他の片側一車線の高速道路が片側一車線である理由として大きいのは需要がないからであるのに対して、圏央道は需要はあるのに早く開通させることを優先するために片側一車線となっているので、片側一車線にしてはかなりの流量があります。
この状況で急減速する車が発生すると、後ろの車は避けようがないので、前の車と同じくブレーキを踏まざるを得ません。サグ渋滞が発生しやすい状況なのです。
現に私が通行した間にも3~4か所でサグ渋滞的なノロノロ運転(3~40km/h程度の流れ)が発生しました。知名度の上昇などによりこれ以上流量が増えたら、確実に渋滞だらけになると思います。
でも、基本的に単調な片側一車線の道路でなぜ急減速する車が発生するのか?現状の圏央道には急減速を起こしやすい明確な理由があります。
横風注意!
その理由は、圏央道の通る常総地域~埼玉県北東部にかけては非常に風の強い地域であることです[1] … Continue reading。
常磐道の三郷~茨城県南にかけてもそうですが、ワンボックスやトラックなど車高の高い車を運転していると頻繁に突風でハンドルを取られます。
ドライバーにとってヒヤヒヤするのはもちろん、同乗者にとっても飛行機で強風地帯に入った時のような突然ガクッと揺れる感覚を頻繁に味わわされるので生きた心地がしないと思います。
圏央道にはこの地域に慣れていないドライバーが多く通ると思うので、突風でハンドルを取られると急減速したり慎重に低速運転するドライバーも多く現れることとなります。
もちろん安全運転に越したことはないのですが、スポーツカーなど車高の低い車では風にあおられる感覚が分からないので、車高の高い車の後ろについてしまうと「なんで急減速すんだ?」「なんでノロノロ走ってんだ?」とイライラしがちになります。
横風が強い所のくせにフェンスのない高架区間が続く
そんな横風多発地帯なのですが、圏央道の東側区間には、西側区間(久喜以西)に多く見られる騒音防止のためのシェルターがほとんど(というか全く)設置されていません。
しかもそんな常総地域に限って高架の区間が非常に多く、ドライバーは横風との戦いをもろに強いられてしまうのです。
シェルターがない理由は二つ考えられます。
- 周辺の人口が少ないため、騒音を遮る便益がないこと。
- 両側にシェルターを設置すると4車線化の際に片方取り外す無駄と手間が発生すること。
だから一刻も早く片側2車線化してほしい
強風で煽られて減速せざるを得ない車高の高い車。目の前の車高の高い車が減速する理由が分からず、サグ渋滞にイライラする車高の低い車。
必然的に、IC付近にある追越車線では熾烈なバトルが起こりやすくなります。
あの車高の高い車の前にぎりぎり滑り込みたい!!
そんな無理な運転をするスポーツカーをいくつか見ました。気持ちは分かります。
こんな危険運転を減らすためにも、早く片側2車線化してほしいです。片側2車線化されれば、早い車が遅い車の影響を受けずに追い抜きできるので、このような危険運転の原因は問題ない程度まで減るはずです。
もし用地買収とかで時間がかかるのなら、片側1車線の間も一旦防風シェルターを全区間に設置してほしいです。これだけでも、サグ渋滞を減らすのにかなり効果的だと思います。周りに人家がないため防風目的だけでよいので強化プラスチック製でもよく、そこまで費用は掛からないのではないかと思います。
現に常磐道は片側3車線ありますが、横風の影響を受けるトラックは一番端の車線を遅めに走り、早い車は追越車線を走るという棲み分けができています。
圏央道境古河〜つくば間の見所
気を取り直して、この区間の車窓の見所をいくつか紹介します。
この区間は前述の通り防音・防風フェンスがないので、周辺の風景をよく見渡すことができます。
しかし、この区間には田畑と雑木林が広がっているだけで、特徴のある風景はほとんど見ることができません[2]畑から立ちのぼるミニ黄砂は見所といえば見所ですが。。
その中で見所は2つ、利根川と常総IC付近の謎の建築物です。
利根川
圏央道の利根川に架かる橋は長さ1300メートル。なかなかの巨大な橋です。
広大な川の眺めを見ることはできますが、眺めが良いということはフェンスの類が利根川の橋にもないということになるわけで、利根川の橋の上はひときわ強い横風にさらされます。
ワンボックスカーなど車高のある車を運転しているとハンドルを相当取られ、景色どころではありません。注意して運転することをお勧めします。
常総IC付近の謎の建築物
常総ICから2kmくらいつくば方面へ寄った所に、ひときわ目立つ建物があります。
これはなんの建物だろう?と思われる方も多いと思います。
この建物は「世界真光文明教団」という宗教の施設で、熱海のMOA美術館(の前身)を建てた世界救世教の流れをくむ教団のようです。昔、駅前とかで道行く人に手をかざさせて下さいとお願いする人たちがいましたが、あの宗教ですね。
やはり宗教の資金力ってすごいですね。圏央道でつくばよりもう少し成田方面へ走ると牛久大仏が見えますが、この巨大な建造物も宗教の力で建ったわけですし。
おわりに
圏央道の常磐道から東北道にかけての区間は横風がとにかくきつい上フェンスのほとんどない高架道路なので、車高の高い車はどうしてもハンドルを取られます。慎重に運転しましょう。
またほとんどの区間が片側一車線なので、車高の低い車は車高の高い車がハンドルを取られかかって減速した影響をもろに食らいます。このためサグ渋滞的なノロノロ運転が頻発することを覚悟した方が良いです。
今後圏央道の便利さが広まって交通量が増えると、確実にサグ渋滞連続区間になります。
一刻も早く、全区間片側二車線化と防風シェルター設置を望みます。
なお、この記事のURLはGoogleで「圏央道 英語」で検索した結果が珍妙だったので記録のためにつけました。Googleのことなので程なくまともな訳になるとは思いますが、、