東京は鉄道の街です。
多くの路線がひしめき合い、駅からちょこっと歩くとすぐに他の駅に行けたりします。
路線が多いことから乗換駅も多く、かんたんに乗り換えできる駅も多くあります。
が、かんたんに乗り換えできる駅があれば、逆に乗り換えにものすごく時間がかかる駅もあります。。
この記事では、そんな首都圏の乗り換えしづらい駅を紹介します。
同じ駅の中でやたらと歩かされる
この記事で紹介する駅は、同じ駅名なのに乗り換えに時間がかかってしまう駅です。
東京メトロの赤坂見附駅⇔永田町駅や国会議事堂前駅⇔溜池山王駅など駅名が違う場合は、乗り換えはしにくいけど違う駅の間が乗り換え通路でつながっているだけと言われればぐうの音も出ないのでここでは取り上げません。
JR東日本編
JRはさすがに元国鉄だけあってホームが異常に離れているような乗換駅はあまりありませんが、比較的最近JRになってからできた乗り換えではかなり歩かされるところがあります。
東京駅 京葉線⇔その他の路線
これは有名だと思います。JR東京駅では、京葉線からその他の路線へ乗り換えるのにやたらと長い歩道を歩かされます。
動く歩道が整備されていますが、ディズニー帰りの家族連れなんかが片側を空けずに立ち止まって乗っていたりするので特に休日は使い物になりません。
さらに京葉線のホームは地下にある歩道からさらに3層下の階にあり、これ同じ駅といってしまっていいのか?と言いたくなるほどの距離です。
武蔵小杉駅 南武線⇔横須賀線
湘南新宿ラインや副都心線など多くの地下鉄が乗り入れてくる武蔵小杉駅は、ここ数年で大規模な再開発が行われて一躍モダンな街に生まれ変わりました。
若いビジネスマン夫婦の共働き家庭なんかが多いのではないでしょうか。
が、この武蔵小杉駅で南武線・東急線と湘南新宿ライン・横須賀線の間で乗り換えようとすると、途方もない距離を歩かされることになります。
こちらも長い動く歩道の末に更に歩かされてエスカレーター。。という構成で、ベビーカーを使わざるを得ない共働き夫婦にはこの上なくつらいです。
重い荷物や成田エクスプレス乗換えで大きいカートを曳いていたりすると特に時間がかかりますので、乗り換える際にはかなり時間に余裕を持つことをおすすめします。
地下鉄編
東京の地下鉄で乗り換えがキツいのは断然大江戸線です。
あとから掘ったので地下深くになってしまうのは仕方がないのかもしれませんが、そりゃないやろと突っ込みたくなるほど深い駅のオンパレード。
しかも大江戸線は地下深くても一本の長いエスカレーターで相当いいところまで行ける横須賀線や千代田線のような駅構造ではなく、中途半端な長さのエスカレーターを何回も何回も乗り換えさせられるダメ構造の駅が多いんですよね。。
蔵前駅 大江戸線⇔浅草線
あとで出てきますが、都営浅草線も大昔からある割には都心の東のはずれをかすめるように走っているため、メジャーな地下鉄路線と全く乗換駅がなかったり、乗り換えがあっても面倒な駅が多く、孤高の地下鉄路線とごく一部で言われています。
特に東京の西側に住んでいる人の中には、羽田空港に行く時にしか乗ったことがない人も多くいるのではないでしょうか。
そんな都営浅草線と大江戸線との乗り換え駅は大門駅と蔵前駅の2つがあります。
このうち大門駅は大江戸線・浅草線双方にとってかなりベストな乗り換えやすい駅構造ですが、もう一つの蔵前駅は東京の地下鉄全体で見ても最悪な乗り換え駅です。
同じ都営地下鉄のしかも同じ駅同士の乗り換えなのに、地上を270mも歩かされます。
地下道がつながっていれば300mくらいあってもまあ諦めがつきますが、雨が降ったら濡れ、夏の炎天下、真冬の寒空の下なんで歩かされないといけないのか、理解に苦しみます。
浅草線と大江戸線の間の乗り換えは大門駅を使うようにしましょう!
六本木駅 大江戸線⇔日比谷線
大江戸線の六本木駅は多くの人が降りたことがあると思いますので多くは語りませんが、大江戸線の乗り降り・乗り換えイメージを悪くしている張本人は間違いなく六本木駅だと思います。
あの何回も乗り換えさせられるエスカレーター。。想像しただけで心が曇ります。
新宿駅 丸の内線⇔大江戸線
大江戸線の新宿駅は南側にあるため、都営新宿線(京王新線)や小田急線との乗り換えはまだ楽です[1]超長いエスカレーターに乗らされますが。。
新宿駅の構造をざっくり南から順に示すと、下のようになります。
JR埼京線他-大江戸線-都営新宿線-小田急線-京王線-JR山手線他-丸の内線---西武新宿線
そうです。全ての他の路線と乗り換えにくい西武新宿駅を別にすると、大江戸線新宿駅と丸ノ内線新宿駅は南と北の端に位置していて、やたらと歩かされるのです。
大江戸線と丸の内線で新宿乗り換えするなら、新宿駅ではなく新宿西口駅か中野坂上駅を使いましょう。
牛込や上野御徒町など大江戸線の北側へ行くなら丸ノ内線新宿駅から大江戸線新宿西口駅へ乗り換え、六本木や大門など南側へ行くなら中野坂上駅で乗り換えます。
日本橋駅 銀座線⇔浅草線
都営浅草線の日本橋駅は、昔は「江戸橋」という別の駅でした。
が、地下通路でつながっているからか、銀座線と同じ日本橋駅という駅名に後から改称させられたのです。
ですので、日本橋駅で浅草線と銀座線の間で乗り換えようとするとかなり歩かされます。
地下道でつながっているので殺意を感じるほどの乗り換えではありませんが、別の駅名であっても違和感を感じないほどの距離はあり、「同じ駅名にだまされた感」があります。
では、銀座線と浅草線の乗り換えはどの駅で行うのがベストかというと。。
浅草駅・日本橋駅・新橋駅と3つも乗換駅があるのに全部イケてないんですよね。。
浅草駅 銀座線⇔浅草線
戦前からあった銀座線の浅草駅。
都営浅草線の浅草駅も昭和35年開業と、かなりの歴史を持つ駅です。
が、その歴史のある浅草駅同士の乗り換えがかなり面倒臭いのです。。
一応地下通路でつながっているのですが、かなり分かりにくい上に、銀座線がどちらのホームに到着するかによって乗り換えしやすさがかなり変わってしまうという運任せな駅構造。
結局のところ隣の蔵前駅と同様に地下鉄同士の乗り換えのくせにしばしば地上を歩かされるという理不尽な駅です。
なお、同じ駅名ではありますがつくばエキスプレスの「浅草駅」は地下鉄浅草駅とは全く別の駅です。乗り換えできると思ってはいけません。
新橋駅 銀座線⇔浅草線
銀座線⇔都営浅草線の乗り換えで一番マシなのが新橋駅です。
確実に地下道経由の乗り換えですし、距離もさほど遠くありません。
ではなぜ乗り換えにくいのか。。?
それは、他の人の流れから見てじゃまになりぶつかってしまいやすい動線だからなのです。
新橋駅には当然のことながらJRの駅もあって、都営浅草線よりも多くの乗り換え客がひっきりなしに歩いています。
また、新橋駅の東側には汐留のオフィスビル街があり、パナソニック・資生堂・全日空・富士通・電通・ソフトバンクといった錚々たる企業のオフィスワーカーたちがひっきりなしに行き来しています。
銀座線新橋駅から浅草線新橋駅へ行こうとすると、まずJR新橋駅へ乗り換える人の流れとぶつかります。
次に浅草線改札口へ行こうとすると、汐留方面と行き来しようとするとする人の流れとぶつかります。
人の流れを読み、わずかな流れの切れ目を見つけてそこにサッと入り込む---そんな高等テクニックが必要になるのです。
まあ実際はそんなこと考えずに歩いてる人が多いので、毎日のようにぶつかってしまうわけですが。。
もうぶつかるのは嫌です。勘弁してほしいです。。
おわりに
以上、「乗り換えしにくい駅」検索1位の東洋経済さんとはちょっと違った視点で東京の乗り換えしにくい駅をいくつか紹介させて頂きました。
遠方からの旅行者の方にはぜひ参考にして頂きたいです。
References
↑1 | 超長いエスカレーターに乗らされますが。 |
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