今や一部ではオワコン呼ばわりされかけているボーカロイドですが、私から見れば、約半世紀前あたりに花開いた「歌謡曲」や約四半世紀前に花開いた「J-POP」のように、一定の世代に響く音楽の一ジャンルとして定着した感じがします。
今後目立った新曲の出てくる数は今と変わらないか減っていくかもしれませんが、今の10代後半~30代前半を中心とする世代にとっては一生忘れられない音楽ジャンルになるのは確かだと思います。
ボーカロイド曲はオリジナルのボーカロイド音源もさることながら、「歌い手[1]自分が歌ったカラオケ音源を、YouTubeやニコニコ動画といった動画サイトに投稿する人たちのことです。」による音源も聴いていてカッコよく、一粒で2度おいしいジャンルです。
歌い手さんの音源を聞くと「自分でも歌ってみたい。。!」と思うのは人情。
そんな時にはカラオケに行って思い切り歌いましょう。家族や友達を誘っていくも良し、ヒトカラも良しです。
この記事では、私がこれまでにカラオケで歌ってみて「これは歌いやすい」と思ったボーカロイド曲の中で、もっとも有名な3曲を紹介します。
千本桜 (WhiteFlame feat. 初音ミク)
ボーカロイドに全く興味ない人でさえもこの曲だけは知っているであろう、ボカロ最大のヒット曲。テレビでボーカロイド曲が流れる場合も多くはこの曲になると思います。
最近こそ勢いは衰えてきていますが、2~3年前まではボーカロイド曲のランキングを集計すると数年間ずっと千本桜1強時代が続いていた時代がありました。
この曲の特徴は戦前の日本を彷彿とさせる意匠に、右っぽいけど実はノンポリな歌詞。
それらの雰囲気もさることながら、最大のヒット要因は歌いやすく覚えやすい歌であることだと思います。
ボーカロイドは人間には歌うのが難しい音程や歌詞の詰込みを歌わせることができるのが特徴であるため、初期のボカロ曲には人が歌うのは無理でしょ。。と思わせるような楽曲が多くありました。
その中で千本桜はおそらく明確にカラオケを意識して作られたためにヒットしたのです。
カラオケで歌う時に恥ずかしいことになりがちな曲間のセリフやアドリブなどもなく、ボカロ曲入門編としてぴったりな曲です。
女声であればオリジナルそのままのキーで歌いやすいと思いますが、男性ならば1つか2つくらいキーを上げて、1オクターブ下で歌えば適度に盛り上がると思います。
マトリョシカ (ハチ)
今では米津玄師という名義で活動されているハチ氏の、ボカロPとしての代表曲の一つです。
この曲も覚えやすい曲である上、歌っている本人にとってサビで盛り上がることができます。「もっといっぱい舞って頂戴」の赤文字のところで思い切り声を出すことができるからです。
反面、「あなたと私でランデブー?」のくだりは知らない人混じりのタカラだと歌うのがちょっと恥ずかしい人もいるかもしれません。
また、最後の「チュチュ」というところでは何て言っているのかが謎で尻つぼみになってしまうリスクもありますが、この点についてはYahoo!知恵袋で明確な答えが出ています。私が一番何回も見た知恵袋かもしれません。
この曲も女声であればキー調整なしで、男声であれば1オクターブ下で2つか3つキーを上げて歌うのがおすすめです。
天ノ弱 (164 feat. GUMI)
こちらも歌うとサビで盛り上がります。特に最後のサビは転調する上、大きな声で伸ばしやすい音程で締まるので歌った後の満足感がかなり高いです。
曲は覚えやすいのですが、1番のサビ前「メリーゴーランドみたいに回る・・・」のくだりの歌詞の詰め込み方がちょっとトリッキーなので、慣れるまでに数回の練習を要すると思います。2番は1番と少し違いますが、1番よりは歌詞の詰め込みが素直なので歌いやすいです。
この曲は男声が1オクターブ下で歌いやすいように設計されています。女声だと1つか2つくらいキーを下げないと歌いづらいかもしれません。
おわりに
この記事で挙げた曲は、ボーカロイドをすでに知っている人の間では有名過ぎてつまらなく感じるほど有名な曲かもしれません。
私はこの記事をボーカロイドというジャンルに興味のない人向けに入門編として書きました。既存のJ-POPや演歌・歌謡曲にちょっと飽き気味の高年齢の方々がボカロ曲に興味を持って頂くきっかけになれば幸いです。若い世代との交流のネタになりますよ!
References
↑1 | 自分が歌ったカラオケ音源を、YouTubeやニコニコ動画といった動画サイトに投稿する人たちのことです。 |