もうすぐ秋ですね。秋は実りの季節です。
秋の実りと言えば私の一押しはサツマイモです。
なぜって?
サツマイモは私がこのブログで推している茨城県の名産品だからです!
この記事では、茨城県ひたちなか市那珂湊地区にある干し芋専門店、大丸屋を紹介します。
まずは干し芋について宣伝します
この記事で紹介する大丸屋さんは茨城県における、いや日本における干し芋の総本山の一つだと思います。
大丸屋さんの紹介をする前に、干し芋というものにどちらかと言うと好感を抱いていない人が想像以上に多いのではないかと思います。
そこで、皆さんに少しでも干し芋へ振り向いて頂くために説得文を書かせて頂きます!
干し芋が今一つ好かれない理由
実は私は元から干し芋フリークだったわけではありません。
むしろ、この記事を書いた時からつい数ヶ月前までは干し芋に見向きもしないどころか、干し芋なんて誰が好き好んで食べんの?と本気で疑っていたのです。
その理由を考えてみたところ、下記のようなことが思い当たりました。
1.食わず嫌い
やっぱりこれが一番の理由でしたね。
食べてみれば美味しいものなのに、食べた経験がないというだけでその対象に否定的な感情を抱いてしまうものです。
2.見た目が地味
干し芋の見た目は、なんか茶色〜黄土色の塊って感じだと思います。
普通の考え方では、洋菓子にしろ、和菓子にしろ、お菓子の見た目を美しくすることは食欲をそそるための重要な要素と位置付けられているものです。
パティシエや菓匠と呼ばれる方々はお菓子によってお客様に楽しい体験を提供する技術を磨くために何年間もの修行の日々を送るわけですが、お菓子の見た目を美しくする技術はその長い修行で身に着ける技術の中でもかなり重要なものです。
そこへ来て、干し芋は茶色や黄土色の塊という見た目。。
ちょっと地味すぎると思ってました。
3.味が地味
実は私はこれまで全く干し芋を口にした事がなかったというほど未経験ではなかったのですが、それでも干し芋が今一つ気に入らなかったのは、味が薄すぎると思っていたからです。
干し芋は現在メジャーな他の菓子と違って、口にしてもすぐには甘い感覚が広がりません。
よくよく噛むうちに、ようやくマイルドな甘さが広がってきます。
この時間感覚が私にとっては非常にもどかしかったのです。
また、さつまいもと言えば焼き芋やふかし芋で味わえるほっこり温まる感覚が寒くなってきた晩秋~初冬に威力を発揮するその魅力の一つですが、干し芋はその最大の魅力を思いっきり殺してしまっています。。
これも干し芋が今一つメジャーにならない一つの要因ではないでしょうか。
干し芋はこんなにおいしいんです
しかし今や私の考えは180度変わり、今では大の干し芋フリークです。
ここからは、干し芋の良さを紹介します!
1.かめばかむほど味が出る
干し芋のだいご味はよくかんで、味わいつくして食べることです。
このじわじわとした味わい!
よくかんだその先に到達した芋の甘味を味わいつくす悦び!
いかんともしがたいほどの快感です。。
「かめばかむほど味が出る自然食品」というと昆布などの海藻類や貝などどちらかというと辛い物系が先に思い浮かびますが、干し芋は甘い系で噛めば噛むほど味が出るという珍しい存在です。
ものをよくかんで食べるというのは消化に良いですし、体にも良いですし、脳の活性化にも非常に役に立ちますので職場のおやつにも良いと思います。
2.自然な甘さ
干し芋の甘さは非常にマイルドで、優しいです。
俺はやるぜ!甘いぜ!という自己主張に溢れた甘味料や砂糖の甘さから一歩引いた、そうかやるのか、やるならやらねば的な優しい甘さです。
私が年を取ったからかもしれませんが、食べていて全く飽きません。
それだけについつい食べ過ぎてしまうのが玉にきずですが。。
3.日持ちする
干し芋は、未開封であれば通常の乾燥したもの(平干し芋、角切り干し芋)で約2か月持ちます。
菓子類の中では長い方であることは確かでしょう。
大丸屋直売店の様子
私が訪れた大丸屋の直売店は、ひたちなか海浜鉄道の那珂湊駅から徒歩5分程度の県道沿いにあります。
店の前に巨大な干し芋の石像があるので、すぐに分かります!
「百年ほしいも像」という名称だそうですよ。
そして、店のマスコットである恐竜のキャラクターの像です!
「キャメロット君」という愛称だそうです。
店舗は最近改装されたようで、真新しい感じです。
中にはこれでもかというほどに干し芋とその派生製品が並べられています!
私は朝10時の開店直後に訪れましたが、店内をしばらくうろついていると今日出来立ての干し芋が新たに運び込まれてきました。
晩秋~初冬のシーズンだけのサービスかもしれませんが、せっかく直売店を訪れるなら出来立てを狙って朝早く訪れてみてはいかがでしょうか。
干し芋食べ比べ
私は、下記の3つの干し芋を選びました。
1.玉豊の角切り干し芋
玉豊(たまゆたか)とはサツマイモの品種の名前で、干し芋になる品種の中では最もメジャーな部類に入るとのことです。
食べてみると、甘さはやや控えめで、普通に美味しいです。
噛めば噛むほど芋の風味と甘味がじわじわと広がってきます。。
数十秒くらい噛み続けてやっと通常の焼きいも並みの風味と甘さが味わえる感じです!
2.シルクスイートの平干し芋
シルクスイートも品種名です。
この品種は色が鮮やかな黄金色であることが最大の特徴です。
また、肉質のきめが細かくしっとりしていて、まさに「シルク」の名を冠するにふさわしいです。
こちらも味に「甘い!」という驚きはありませんが、やはり噛んでいるうちに口に広がってくる優しい甘さが特徴です。
3.紅はるかの丸干し芋
干し芋初心者の方にはこちらがおすすめです!
紅はるかという品種は玉豊など標準的な品種と比べて派手な甘みがあり、これまで甘みの強いお菓子で生活してきた人にもとっつきやすいと思います。
また、丸干し芋は他の一般的な干し芋と比べて比較的水分を飛ばさないで残してあるのです。
このため、日持ちは一般の平干し芋や角切り干し芋よりも短い[1] … Continue readingのですが、歯ごたえが柔らかく、あまり嚙まなくても手っ取り早くサツマイモの甘味を存分に味わうことができます。
おわりに
干し芋、おすすめです!
とにかく騙されたと思って一度は買ってみてほしいです。
特に、苦手意識のある人へはまず紅はるかという品種の丸干し芋をおすすめします。
食べてみると、干し芋に対するイメージが変わることうけあいです!
また、食物繊維が豊富なのでダイエットや健康食としてもおすすめです。
そして、干し芋の総本山と言えば茨城県は那珂湊の大丸屋です!
通販もしているようですが、ここはぜひ直販店をじかに訪れて干し芋の石像などを堪能してくださいね!
References
↑1 | とは言っても、平干し芋は2か月持つのに対して丸干し芋は1か月しか持たないというレベルです。1か月持てば一般的なお菓子としては十分日持ちするレベルですよね。 |
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