ヒトカラが世間一般に知られてきてヒトカラ専門店が誕生してからおよそ5年が経ちました。
ヒトカラの存在はいまやほぼ誰もが知るところだと思いますが、それにしてはヒトカラ専門店はそこまでメジャーな存在になっていない印象があります。
この記事では年に30回はヒトカラへ行っている私がこれまでヒトカラ専門店を使わなかった理由と、最近ヒトカラ専門店へ行って再評価した理由を書きます。
なぜヒトカラ専門店をあまり見かけないのか?
私は20年来ヒトカラを楽しんでおり、5年ほど前にワンカラをはじめとしたひとりカラオケ専門店が初めて世に出てきた際には小躍りして喜び勇んでひとりカラオケ専門店へ馳せ参じました。
しかし、ひとりカラオケ専門店は何回か使っただけで、その後は普通のカラオケ店で一人で歌っています。
ぶっちゃけひとりカラオケ専門店に幻滅したわけですが、その理由をいくつか挙げます。
あまりにも高価い価格設定
ワンカラの代表店舗である神田駅前店の料金は、平日昼間30分450円です。
加えて、それなりの規模の有線ヘッドホンを自前で持って行かないとワンカラで借りる羽目になり、最低300円追加で取られます。
同じ神田駅前にあるカラオケ館の料金は、平日昼間30分70円+ワンドリンク380円です。
ワンカラではソフトドリンクが料金に入っていますが、通常30分で退出することはないと思いますので、普通の感覚だとワンカラが高価だと感じることは否めないと思います。
髪の毛をヘッドホンで拘束される
ワンカラなどのひとりカラオケ専門店ではオーバーヘッド型のヘッドホンを半ば義務で装着することとなりますが、オーバヘッド型のヘッドホンはせっかく整髪料などで決めてきた髪形を台無しにしてしまいかねません。
私は整髪料で頭頂部の髪をを立てる髪形を好んでいるので、オーバーヘッド型のヘッドホンは付けたくないです。特に男性は「立てる」髪形が多いので、この悩みを持つ人は意外と多いと思います。
【ワンカラ】店舗の改廃が激しい
ワンカラについて言わしてもらうと、私は四谷三丁目店を使いたかったんですよ。
それが、一瞬で潰されてしまいました。
悔しくてたまらないです。
【カラオケ館】どうやって注文すればいいのか分からない
カラオケ館にはヒトカラ専用ルームがある店もありますが、どうやってヒトカラ専用ルームを注文するのか分かりません。
ヒトカラ専用ルームがある店でも、来店時に1人である旨記載しても複数人向けの部屋が勝手にあてがわれてしまいます。
ひとりカラオケルームお願いします!
と明示的に言わないといけないのだとすると、それこそが恥ずかしいことなのだと分かっていないカラオケ館は一人客の心理を全く理解していないとしか思えません。
ひとり専用カラオケルームの魅力
そう思ってヒトカラながらも普通のカラオケルームで歌い続けてきたのですが、最近たまたま久し振りにワンカラで歌ってみて、ヒトカラ専用カラオケルームの魅力を再発見することができました。
コンデンサマイクの音質の良さが半端ない
ワンカラ・カラオケ館(ひとりカラオケルーム)・ヒトカラの鉄人[1]下北沢にしかありません。。・快活CLUB(1&2カラオケ)の売りとしてスタジオ並みの品質のコンデンサマイクを使っていることがあります。正直コンデンサマイクの威力を舐めてました。
コンデンサマイクならどれだけ声量豊かに歌っても音割れせず拾ってくれる上、常に最上級の品質で拾ってくれます。
普通のマイクだと音割れや音質の悪さが多発してしまい、せっかくカラオケ屋さんに来ているのに結局マイクなしで歌う羽目になる事が意外と多いのです。
ヒトカラをしにいく人には歌うことが好きな人が多いのは自明だと思いますが、そんな人はプロ並みの声量を持っている確率が高いと思います。
そんな人にはコンデンサマイクは必須設備と言えます。
歌いやすい姿勢を取りやすい
前の記事で書きましたが、歌を歌う時の理想の姿勢は「前は脱力、後ろで支える」です。
しかるに、マイクを手に持って立つと自然に体の重心が前に傾いてしまい、前半身にどうしても力が入ってしまいます。
そこでスタジオ型のマイクであればマイクを手に持たなくてよいので、かかとで立って背中で体重を支える感覚が自然と分かりやすいと思います。
コンデンサマイクを逆手に持つとかかとに重心をかける姿勢をさらにとりやすくなります。これはコンデンサマイクがアームで壁に固定されているからこそできることで、通常のカラオケマイクでは不可能です。
やっぱり1人用の場所なので安心感がある
普通のカラオケルームでヒトカラすると複数人でも入れる部屋を一人で占拠していることとなってしまうため、「お店に迷惑を掛けているのでは。。?」という不安感をぬぐい切れません。
が、一人しか入れない部屋であれば気兼ねなく思う存分一人で楽しむことができます。
おわりに
そんなわけで、ひとり専用カラオケルームでないと満足できない人とは
普通のマイクでは音割れが頻発するほど声量が大きい人
ということになりますね。。
そこまでの人は正直あまりいないのではないかと思いますので、結局のところ今のひとりカラオケ専門施設の競争相手はカラオケボックスというよりはプロ向けの録音スタジオということになります。
そう考えると現在の価格設定にも納得できるのですが、現状のワンカラのマーケティングコンセプトは「ひとりボーカル向けのスタジオ」というよりは「一人でカラオケを楽しめる場所」という当初のコンセプトに縛られているように思います。
この「実際の顧客・価格」と「マーケティングコンセプト」との間のズレをいつコシダカが解消しに来るのかが注目すべきポイントだと思います。
References
↑1 | 下北沢にしかありません。。 |