アートビオトープ那須の水庭は必見の現代芸術です!

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11月後半の3連休を利用して、アートビオトープ那須へ行ってきましたので感想を記事にします。

アートと自然を存分に体験することで、日常生活のいろいろなことを忘れさせてくれる場所でした。

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アートビオトープ那須って?

那須の山々の中腹に位置する、アートビオトープ那須。

「アートビオトープ」を字面そのまま日本語化すれば芸術的な野生動植物生息地です。

もっと分かりやすく言うと、現代芸術的な庭園と表現するのが最も分かりやすいと思います。

ビオトープと名乗っていますが、中心となる施設は「水庭」と名付けられた庭園です。

水庭の見どころ

アートビオトープ那須の水庭が日本庭園の良さを継承していると思った理由は、水庭を作った建築家の石上純也さんの細部にわたるこだわりが日本庭園を造った過去の芸術家たちのこだわりと通じるものがあると思ったからです。

そのこだわりについて、私が感じたところを少しご紹介しましょう。

水庭の構成要素

水庭のつくりはシンプルと言えばシンプルで、唯々たくさんの水たまりと立ち木と石でできた通り道と苔とで構成されています。他には何もありません。

ですが、そのシンプルさが実は現代芸術的なアート感を醸し出す源泉になっていると思いました。もうちょっと柔らかく表現するならば、「シュッとした」感じとでも言いましょうか。

一方でシンプルさと言えばわびさびであり、日本庭園の心だとも言えますよね。

水たまり

水庭で最も特徴的なオブジェクトと言えば、所狭しと多くしつらえてある水たまりです。

これら水たまりの一つ一つをもって「ビオトープ」と当施設では表現しているようです。

ビオトープこと水たまりは山の中腹という立地を生かして、山上から流れてくる渓流の水を引き入れて作られています。

渓流の水を引き入れるだけでなく下流へ排出もするように造成されているため、常に水が入れ替わって自然そのままの水質が保たれるように設計されています。「ビオトープ」たる所以ですね。

春にはオタマジャクシがいるとのことです。晩秋でも、水たまりの中には虫が確かに生息していました。

このため水たまりの多くは超透明な澄んだ水ですが、たまに濁った水たまりもあります。と言っても汚い感じではなく、自然の泥という感じです。

水たまりを見て感じるのは、水たまりの水や落ち葉は自然そのものなのですが、水たまりの形はとても人工的な丸く切り取ったような形状をしている点です。

この自然と人工的さの混ぜ加減が絶妙に計算されているところがこだわりポイントと感じました。現代ファッションの「抜け感」とかカジュアルとフォーマルを程よく混ぜる感覚と似た、今風の感覚だと思います。

立ち木

立ち木はどこから見ても一直線にならないよう、綿密な計算のもとに配置されています。

それだけでなく、数百本ある立ち木すべてについてコンセプトデザインが設定されているという気合の入れようです。

細部にまで気を抜かない、こだわりの意思を感じます。

水庭の中の通り道として重要な、置き石。

置き石以外の地面は苔で覆われていますが、苔は傷みやすいのでできるだけ石を踏んで歩きましょう。

石は地面だけではなく水たまりの中にも多く設けられており、石をたどって歩けば自然と水たまりをいくつも横断するように設計されています。

また、普通の庭園の石畳と違って水庭の置き石の中にはものすごく小さいものがあります。水たまりの中にあるような石に限って小さい石だったりします。

これは足元に注意して歩くようにとの配慮だとのことで、来場者を気づかったこだわりポイントですね。日本のもてなしの心の現代的な解釈と言えるかもしれません。

また、水庭への入り口も一人しか通れないほど幅の狭い石段になっており、心を落ち着けて臨めるように工夫されています。

その他のこだわり

この水庭は2018年6月にオープンしたのですが、100年間はオープンと同じ状態を維持するように管理していくとのことです。

100年とは大きく出たなと思いましたが、これも芸術的なこだわりの一つなのだろうと思います。

要注意!水庭は人を選びます

水庭を鑑賞するにあたって注意しておきたいポイントがいくつかあります。

事前予約制

水庭の見学は完全事前予約制で、ふらっと立ち寄れる施設ではありません。

予約の詳細については、下のページを見て頂ければと思います。

アートビオトープに隣接する敷地に、「庭」という思索的で現代的な問題を含んだ、これまでにないガーデン「水庭」がオープンしました。デザインは、日本建築学会賞、第1...

ハイヒール厳禁

先に述べたように、水庭の通り道は主に小さな石で、しかも大きな水たまりを横断するように置かれています。

現代芸術を鑑賞するという意味ではおしゃれなスポットですが、足元は歩きやすい服装で臨みましょう。

水たまりに落ちてしまったらおしゃれどころではないばかりか、せっかくの自然環境を犯してしまいます。

小学校低学年以下は危険

同じ理由で、小さいお子さんを連れて行くのも止めておくことを強くおすすめします。

何度も言いますが水たまりを渡るための置き石は本当に小さいので、手を引いて歩いたり、ましてや乳児を抱きかかえながら歩けるレベルではありません。

また小さいお子さんは水庭の幻想的な雰囲気に楽しくなって騒ぐか、シンプルな構成にすぐ飽きていやがって騒ぐかどちらかになると思います。いずれにせよ、この施設には川のせせらぎや風の音など自然の音を楽しみに来ている人が多いと思います。

この施設は100年間の維持がコミットされているのですから、お子さんが10歳くらいになるまで待ってあげてください。

防寒は手厚く

この施設、冬はとにかく寒いです。体の芯から冷えます。

風邪をひかないよう、十分すぎると思うくらい手厚い服装で臨む方がよいです。

おわりに

那須の山の中腹にたたずむ、アートビオトープ那須の水庭。

日本庭園の良いところを継承しつつ、今どきのスマートな解釈で現代芸術に仕上げることをものすごくまじめに真正面から実現していると思いました。

また、この効率化・コストダウン全盛のご時世に、芸術・美術分野でマネタイズ(事業化)できていることも立派だと思います。

アートビオトープ那須は、那須山麓・横沢の豊かな自然環境のなかで、カジュアルなステイとアートなアクティビティが楽しめるアートレジデンスです。ご宿泊のほか、カフ...