ボーカロイドシーンのミライのためにニコ動運営に期待したいこと

初音ミク誕生から10周年。マジカルミライ2017の興奮と熱狂もいまだ醒めやらぬ中、ニコ動運営主体のトップofトップこと角川歴彦会長とIoT界のレジェンドこと坂村健教授による、コンテンツとIoTの現状と未来についての対談イベントの模様がASCIIで記事になったので読んでみました。

その中で、コンテンツの将来・ニコ動の将来について角川会長の認識が示唆に富んでいて印象深かったのでブログに記します。

INIAD坂村健×KADOKAWA角川歴彦が語るコンテンツとIoTの「再定義」
『躍進するコンテンツ、淘汰されるメディア』発刊を記念して行われた、坂村健氏と角川歴彦氏による対談「IoTによりコンテンツはどう再定義されるのか?」の模様をお届け...

この対談ではニコ動など一般人が自由にコンテンツを投稿できるサイトは「UGC」と表現されています。

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角川会長の語るUGCの将来

この対談で角川会長は、大体下のような認識を話されていると思います。

  • UGCは大量の玉石混交コンテンツであり、低品質なコンテンツが多く混じっていることから、現状の広告モデルからそのままユーザー課金モデルへ移行してもうまくいかない。
  • Netflixは現在定額制だが、プレミアムコンテンツの自社制作に大規模な投資を行っており、近い将来定額制にコンテンツ毎課金を掛け合わせた課金システムに移行すると予想する。
  • UGCをマネタイズできるようなプレミアムコンテンツへ化けさせるには、1.ランキングなどの手法で大衆のマジョリティを得ているという評価を可視化する 2.プロデューサーなどプロの手によってエディトリアルを加えてプレミアムにふさわしい品質を付与する という仕組みが重要だ。

UGCの将来像としては、プロデューサー的な目利きのプロがボカロPさんの曲の中から良質なものを選んでエディトリアルを加えてプレミアムコンテンツとして有償販売し、リスナーはその有償コンテンツもランキングで評価するという感じでしょうか。

今のニコ動は日本発UGCの雄として存在感を失っていませんが、角川グループが有償コンテンツ販売プラットフォームを持っていないため、現状では八王子Pさんやハチさんなど有償で売れるアーティストとなったらiTunesやCD販売などの別のプラットフォームへ卒業してしまう流れができてしまっています。

また視聴者の側から見ても、ニコ動プレミアム会員サービスに月額540円の魅力がない、iTunesやCDリッピングした音楽とニコ動の音楽をシームレスに聴く手段がないなどの問題が起こっています。

視聴者視点の問題をもう少し掘り下げてみましょう。

1リスナー視点から見たニコ動の不便さ

音質に関する気付き

私はボカロ曲にはまって数か月経ちますが、これまでは主にニコニコ動画に投稿されている無料動画を視聴してきました。

が、今回CDアルバムを買って聴いてみたら音質が段違いなんですね。あたりまえですけど。

無料のニコ動は昔でいえばFMラジオ並みといったところでしょうか。

私はピュアオーディオファンではないのでFMラジオ並みでも構わないと思ってきたのですが、さすがに同じ曲をCDで聴いてしまうとやっぱりある程度の音質は欲しい、、と思うようになりました。

プレミアム会員になれば画質・音質の悪い低画質モードに入らなくなるのである程度改善するのでしょうが、ある程度の音質改善とマイリス数増と動画再生前の広告カットだけで毎月540円を払い続けるのはちょっと無理です。。

CDを聴くのが面倒

そもそも今回ひさびさにCDからリッピングしたのですが、非常に面倒になってしまったことに驚きを隠せません。

いまだにジャニーズ曲のCDを日常的にリッピングし続けている妻から外付けのCDドライブを借りてGPD Pocketに接続してiTunesでボタンをぽちっとするだけの簡単なお仕事のなのですが、リッピングされてる間じっと待つのがなんだか待ちきれない。

1枚10分やそこらの間待ってCDを入れ替えて。。という作業がもう辛いのです。

さらに辛いのは、ニコ動とiTunesの間でシームレスにプレイリストを作ることができないことです。これは本当に辛い。

iTunesはあくまでアップルやCDにお金を払って購入した音楽を聴くための仕組みで、ニコ動は購入するようなプレミアムな品質を付与される前の原石音楽を聴く仕組みですから、そもそも土俵が違っているという今の状況はわかります。

が、一人のボカロリスナーとしては、まだニコ動にアップされたばかりで有償コンテンツまでたどり着いていない音楽も、みんなが認めてプロがエディトリアルするに至ったプレミアムコンテンツも並べて聴きたいのです。

おわりに(結論)

今のところ色々なプラットフォームの音楽を全部同じプレイリストに並べて聴くには、全部ぶっこぬいてMP3ファイルにしてストレージにぶっこむという非常にエコロジー的にもエコノミー的にも、ましてや法的にもよろしくない方法しかないわけです。

角川会長をはじめニコ動の運営の方々には、ぜひ新しいコンテンツ課金のエコシステムを作って頂きたいものです。すなわち、ニコ動に視聴無料で投稿された玉石混交のコンテンツからプロによるエディトリアルの施されたプレミアム有償コンテンツまでシームレスに縦横無尽に聴くことができる場を作って頂きたいです。

それができれば、今Appleに払っているお金をニコ動へ振り向けます。

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